
朝鮮王朝
井邑 金命寬 古宅
全羅北道井邑市山外面公洞길72-10
地図で見る場所紹介
朝鮮中期の住宅の面貌をよく備えたこの家は、俗に「九十九間の家」と呼ばれる典型的な上流層の家屋で、金東洙の6代祖である金命寛が正祖8年に建立した。漢陽から下ってきた金命寛が青蝦山の麓の名堂を選び、10余年にわたってこの家を完工したといい、正門の前方に30余坪の池を掘った。この家は蒼蝦山を背にし、前には東津江上流の澄んだ水が流れる典型的な立地に東南を向いて位置している。舎廊棟はこの家で最も華麗で、台所が独立していて特異である。内側の行廊棟の大門を入ると、家の構造が大庁を中心に左右対称をなしているのが分かる。周囲と調和して原形のまま保存されてきたこの家は、庭の大きさと位置、大門間から母屋に至る動線の関係が優れている。特に内庭は、コの字型の母屋の内部の庭と内行廊棟の間の長い横庭が出会って、居心地の良さが感じられる。後世に補修または改造されず、ほぼ原形のまま保存されており、周囲の環境がよく整っていて家屋と調和している。素朴な構造と建築家の独創性、朝鮮後期の士大夫家屋の重厚な姿をおおむね原形のままよく維持しており、建築をはじめ様々な分野の良い研究資料として評価されている。民俗文化遺産は一般的に観覧が可能だが、所有者などの個人的事情により観覧が制限される場合もある。