
朝鮮王朝
内院寺(ソウル)
ソウル特別市 城北区 보국문로 262-151 내원사
地図で見る場所紹介
内院寺は三角山の麓に位置する寺院で、貞陵の谷を過ぎて1㎞ほど登ると、遠く木覓山を望む場所に建っている。いつ誰が創建したのか正確には明らかになっていないが、その立地が並々ならぬものであることを感じさせる。歴史的に内院寺の存在を明かしてくれるものは、現在のところ金正浩が作成した『首善全図』と、1859年(哲宗10年)に作られ寺に伝わる『白衣大士仏図』という木版が唯一である。首善全図には現在内院寺がある場所と同じ位置に内院庵が記されており、『白衣大士仏図』の木版には三角山内院庵という記録があって、19世紀前半までは法灯を受け継いでいたことを伝えている。その内院寺がいつ、どのような理由で歴史の中へ消えてしまったのかは疑問というほかない。それゆえいっそう歳月の無常さが自然と感じられる。今日も無常の中、梵鐘楼の下に長く続く苔むした石垣からは歳月の跡がにじみ出し、岩の間から湧き出る甘露水は、寺の興亡盛衰を忘れたかのように黙々と流れている。出典:内院寺